四天王寺小学校


教育方針

つながる、こころ

これからの教育で、もっとも大切にされなければならないもの、それは、こころの育ちではないでしょうか。
こころの育ちの第一歩は、信じるこころです。
人はだれも、仏さまのこころの芽をもって生まれてくる、これがお太子さまの教えです。
信じるこころから芽生えてくるもの、それは手をたずさえ、みずから動こうとする意欲です。
人を信じ、だれかのために、なにかのために、知恵を出し合い、力を合わせて、考え、動くこと。
そしてそこに、かけがえのない喜びをみいだすこと。
わたしたちは、これをお太子さまの「利他と和」の精神とよび、
教育の根っこにすえて、子どもたちと向き合うことをお約束します。






いまをともに生きる子どもたちは、どのような時代に産まれ、育ち、どのような時代を生きてゆくのでしょう。IT機器に囲まれ、AI進化を礼賛し、グローバルな利便性と効率性の向上に生きることの価値がおかれ、安楽への欲望に駆りたてられて祖先の歴史を忘却し、私的な自己に閉じこもることを是とするのでしょうか。

四天王寺小学校は推古元(593)年、聖徳太子によって創設された人間修養の場「四天王寺敬田院」を淵源とし、太子の大乗仏教の御教えを教育の根本とする学校です。「利他と和」に集約されるこの精神は、現代という時代のなかで、ますますその教育的価値を高めるものとなっているというのが、子どもたちと向き合うわたしたちの実践魂です。

もとより教育は、社会や時代の状況と無関係なものではありません。太子ご自身、遣隋使を派遣されるなど当代きっての国際人でもありました。倭=和の国の文化にアイデンティティを見いだし、グローバルに発信、交流できる人材養成は「敬田院」の伝統を引き継ぐ本校ならではの課題である、これがわたしたちの誇りであり使命なのです。

これからも誰も予測しえない大きな社会変動のなか、主体的に課題をひき受け、個人の尊厳に裏づけられたコミュニティを適切にかたちづくり、より人間らしい人間として時代をのり越え、きり拓いてゆくーそんな人間を育てたい、その覚悟はできているのか、この問いかけに、わたしたちはわたしたち自身を賭けます。