教育内容

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

本校は教育の柱に「キャリア教育」「ICT・メディアリテラシー」「中大・高大連携」を掲げています。これらはすべて新しい学習指導要領で提言されている「主体的・対話的で深い学び」を目指すにあたり、中学校・高等学校における学習を進めていくための大きな武器となります。
新学習指導要領の解説総則編には「主体的・対話的で深い学び」について次のように解説されています。


  1. ①学ぶことに興味や関心を持ち、自己のキャリア形成の方向性と関連付けながら、見通しをもって粘り強く取り組み、自己の学習活動を振り返って次につなげる「主体的な学び」が実現できているかという視点。
  2. ②子供同士の協働、教職員や地域の人との対話、先哲の考え方を手掛かりに考えること等を通じ、自己の考えを広げ深める「対話的な学び」が実現できているかという視点。
  3. ③習得・活用・探究という学びの過程の中で、各教科等の特質に応じた「見方・考え方」を働かせながら、知識を相互に関連付けてより深く理解したり、情報を精査して考えを形成したり、問題を見いだして解決策を考えたり、思いや考えを基に創造したりすることに向かう「深い学び」が実現できているかという視点。

それでは、この「主体的・対話的で深い学び」の実現のため、本校の教育の3つの柱がどのように機能しているでしょうか。


キャリア教育

本校の目指すキャリア教育は、単に将来の職業を決めたり、大学や学部・学科を選んだりしていくことではありません。将来、社会的・職業的に自立し、社会の中で求められる自分の役割を果たしながら、自分らしい生き方を実現していくための手助けをします。
本校では、震災学習をテーマにキャリア教育を進めていきます。校外学習や修学旅行では、阪神・淡路大震災や東日本大震災における自然の脅威を学びます。また、その復興を進めていく地域の方々との交流を通じて、防災学習だけではなく、地域社会の直面する問題やあり方についても学んでいきます。
これらの活動を通して、社会観や将来の職業観についても探究していきます。


ICT・メディアリテラシー

生徒一人ひとりにリースでタブレット端末を配付し、授業や学校行事などさまざまな場面で活用しています。日常の授業では「ロイロノート・スクール」というアプリを使用し、各教室に設置されたプロジェクターを用いて、視覚に訴える効率的な授業を展開しています。マルチメディアの強みを活かし、紙とペンの授業では得られなかった体験や知識、情報を活用した新しい学びの世界を広げていくことができます。また、ペアワークやグループワークを通じて、情報活用能力の育成に努めています。
生徒指導や学級活動を通じて、ITリテラシーについても学び、「正しい情報を見分ける力」「情報を正しく活用する力」を身に付けていきます。


中大連携

本校では、将来の進学や職業観を育成するため、系列の大学である四天王寺大学と協力し、大学で学ぶとはどのようなことか、大学では何を身に付けられるのかを早期に体験します。夏休みには四天王寺大学との交流事業もあり、大学をより身近に感じてもらう機会となります。この体験が高校卒業後のビジョンの構築につながっていきます。
また修学旅行の際には、旅行地の国立大学を訪問し、実際の大学の雰囲気を体験することもできます。大学での研究成果についての学びを通して、学問に対する視野を広げていきます。

「自立・自律していて、人に感謝でき、社会に貢献できる人物」を目指し、四天王寺東中学校、そして四天王寺東高等学校では6年間を通じてさまざまな取り組みを行っています。ここにあるそれぞれの活動や、日々の学校生活を通して、皆さんが自分の未来について思いめぐらし、その未来の実現へ向けて行動を起こしていってほしいと思います。本校は、皆さんが人間として成長し、この学校を卒業していけるよう、サポートしていきます。

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